要点

  • SPECTと冠動脈CTの特徴を理解する。

  • 冠動脈CTは空間分解能が高く、冠動脈の解剖学的情報を提供する。心臓CTでの機能的評価法としての有用性は明らかでなく、また、高度石灰化病変の内腔評価は困難である。

  • 一方、心臓核医学画像は機能的な情報を多く含み、負荷心筋血流検査では心筋虚血の診断が可能となる。

 

融合画像の特徴

  • 心筋血流SPECTと心臓CTとを融合させることで虚血の責任冠動脈の部位をより正確に診断することができる[1]。

  • 特に主要冠動脈の境界領域や末梢の血管で虚血の責任血管の同定に有用である。

  • 冠動脈バイパス術後患者の虚血部位の評価に使用し診断自信度を増す。

作成方法

  • 一般的には、SPECTと冠動脈CTを同一の機種で連続して行うことは難しく、別の検査枠で行われた冠動脈CT(64列以上)とSPECTをソフトウエアで融合画像を作成する。

  • SPECTとCTが同一メーカーであれば、比較的容易に冠動脈CT画像と核医学画像を融合した画像を作成することができる。

  • 異なるメーカーの装置間での融合には、ソフトウエアを利用し作成が可能である。

 

融合画像の臨床的意義

  • 核医学画像の機能情報を生かすためにCTの融合画像の情報を加える。

  • 核医学画像を虚血診断やリスク層別化、血行再建術の適応決定への臨床使用を促進する可能性がある[2]

 

文献

 

  1. Matsuo S, Nakajima K, Akhter N, et al. Ann Nucl Med 2009;23:579-86.

  2. Kaufmann PA. Ann Nucl Med 2009; 23:325-31.


 

[SM: 2010.08.30]