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分解能補正

要点
  • コリメーターと計測対象間の距離に応じた空間分解能の変化を補正する手法である.
  • OSEM法のアルゴリズム内に分解能補正が組み込まれている場合が多い.(-->OSEM法)
  • コリメータ表面と計測対象までの距離が極端に変化するような場合は,積極的な使用をお薦めしたい
 

カメラの軌道と分解能の関係

  • 下図は心筋ファントムを近接起動と円軌道で撮像したプロジェクション画像である.
  • 円軌道はすべての収集角度において同様な空間分解能であるが,近接軌道は各収集角度において空間分解能が異なる.

  • 再構成画像では,円軌道は均一な分布が得られているが空間分解能の低下が見られる.一方,近接軌道では近接した場所では分解能が向上するが,カウントの濃度分布まで復元させることは不可能である.
  • そこで,近接軌道のデータに分解能補正を行い,さらに減弱補正を行うことで均一な分布を得ることが出来る.

[KO: 2010.08.01]