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SPECTデータの代表的な収集条件

要点
  • 多方向からの投影像を撮像するのが基本であり、一般的に10-15分程度の収集時間が必要である
  • SPECTデータの収集条件は多種多様であるため,各収集条件の特徴を把握する必要がある.
  • 180度収集は欠損のコントラストが強調され,360度は歪みのない定量的な画像を得ることができる

 

代表的な収集条件

検出器 1検出器,2検出器(対向,非対向あるいは直交),3検出器
収集範囲 180度(※RAO45°-LPO45°),360度
回転モード step and shoot,連続収集
カメラ軌道 円軌道,楕円軌道,近接起動
コリメータ 低エネルギ高分解能(LEHR),低エネルギ汎用(LEGP)
エネルギウインドウ Tc-99m 140keV±10%,Tl-201 71keV±10-15%
ステップ角度 4-6度
収集時間 1方向あたりの収集時間20~40秒.※投与量,検出器数によって異なる.
マトリクス 64×64,128×128
ピクセルサイズ 5-7mm

 

180度収集と360度収集

  • 米国では180°収集が一般的であるが、日本では両者ともに用いられている.
  • 下図は正常症例より作成した180度収集と360度収集のデータベースである.(左:360度収集,右:180度収集)
  • 前壁中隔および中隔のカウント変化に注意する. 180°では前壁中隔が高めに、前壁の心尖寄りは低めに見えることに注意.

 

収集条件の標準化

[KO: 2010.08.01]